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住友信託銀行の次期社長に常陰均取締役兼常務執行役員の就任が決まった。森田豊社長が病床に伏す「非常事態」とはいえ、先輩役員九人を飛び越す抜擢(ばってき)人事は、年功を重んじる銀行界では異例。本人が「過去の経験が当てにならないほど不確実性が高まっている」と分析する激変期に、次の経営のかじ取りを任された。 |
病気治療のため退任する森田社長から次期トップに指名されたのは十一月中旬。「重責に逡巡(しゅんじゅん)した」が、「経営に空白は許されない」との社長の言葉に腹をくくった。経営企画と営業の両面で手腕を発揮できる人物というのが行内の評だ。同行の高橋温会長も「変革の時代を乗り切るパワーと柔軟な発想を持つ人物だ」と期待を寄せる。
同行は、森田社長の指揮下で積極的な合併・買収(M&A)戦略を推し進めてきた。常陰氏はこれまでの取り組みの実を着実に上げると同時に、「信託銀行らしさを出せるM&Aは前向きに検討する」と一層の業容拡大に意欲を見せる。次期社長は攻守のバランスが試される。
信条は「人事を尽くして天命を待つ」。妻と一男一女との四人暮らし。五十三歳。兵庫県出身。
(時事)