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世界同時不況が直撃し、急激な市場縮小と業績悪化に苦しむ自動車業界。未曽有の難局でホンダのかじ取りを担うことになったのは、車体設計を中心に四輪車の研究開発に長く従事し、「一言で表現するとタフ」(福井威夫社長)と評される伊東孝紳専務だ。 昨年末に福井社長から就任を打診された時の感想を、「非常に光栄だと思うと同時に、大変になりそうだと感じた。満面の笑みではなかった」と振り返った。「燃費や環境性能に優れた車を求めやすい価格で提供することはホンダの持ち味」と強みを分析した上で、「これをいかにスピードアップするかが最大の責務だ」と抱負を語る。 |
学生時代はガソリンスタンドでアルバイトをする傍ら、航空機の研究に励んだ。入社後はスポーツカー「NSX」のアルミボディーの開発などを担当し、創業者の故本田宗一郎氏に技術を説明した経験もある。
生粋の技術者であると同時に無類の車好きで、二輪、四輪車を合わせたこれまでの愛車は「数え上げたら切りがない」という。趣味はウオーキング、旅行、ゴルフ。妻と三人の娘がいる。静岡県出身。55歳。
(時事)