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「緊張感みたいなものが走った」――。現職の社長が脱線事故で起訴され辞意を表明するという事態となり、バトンを引き継ぐことになった。辞意表明の翌日に打診を受け、「わたしの育った会社の再生を担っていこう」と決断。山崎正夫社長は「設備投資や財務、人事面でも見識が高く、広く社内の意見に耳を傾ける」と評価する。
グループ会社の社長を務めた際、「子会社から親会社へなかなか話が通らないことがあった」と振り返り、現場の声を重視した企業風土への転換を強調。社内からも「さまざまな部署を経験しているのが強みで、社風の転換に精力的に取り組んでいる」との声が聞かれる。事故で失った信頼と厳しい業績の回復が当面の課題だ。
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「顧客にもっと『便利』を提供するために努力したい」――。二十一日付で就任したセブン-イレブン・ジャパン(東京)の井阪隆一社長は、「入社三十年目の節目に大きなチャンスをもらった」と身を引き締める。
国内のコンビニエンスストアは、総店舗数が四万超の飽和状態。今年度は、たばこ自動販売機の成人識別カード「タスポ」による収益のかさ上げ効果もはく落する。しかし、「大型店が増える一方で顧客に身近な店は消えており、無限大のチャンスがある」と指摘。生活用品などを適正価格で品ぞろえすることで、近場で買い物したい高齢者や仕事を持つ女性らの需要取り込みを目指す。
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リテール(個人向け)分野の責任者として、営業店に小まめに足を運び、現場の社員と意見を交わすスタイルを貫いてきた。これが「リテールを行う銀行のトップらしい立ち居振る舞い」(細谷英二りそなホールディングス会長)と評価され、本人も「非常に驚いた」という抜てきとなった。
金融機関を取り巻く厳しい環境の中で任されたかじ取り。「苦しい時期が続くだろうが、顧客あっての銀行。景気後退の影響を受ける顧客のニーズに応えられるよう、最大限努力したい」と力を込めて抱負を語る。
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東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランドの次期社長に決まった上西京一郎取締役。深刻化する不況下でも好業績をひた走る同社のかじ取りを任され、「ゲストの笑顔を絶やしてはならない。今後10年、20年と発展する礎を築ければ」と気を引き締める。
TDRは昨年、開園から25周年を迎えた。過去最高の売上高、入園者数を見込む中でのトップ交代。背景には、「これまでの常識が通用しない時代、将来の見えにくい時代だからこそ若い人の柔軟な発想が必要」(福島祥郎社長)との危機感がある。
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「(原子力で培った)長期的な視野で物事を考える力を生かしたい」――。東芝の次期社長に決まった佐々木則夫副社長は、技術者として原子力分野の設計に従事した経験を経営に生かす考えだ。
西田厚聡社長は後任に選んだ理由として、「実務責任者として、将来にわたってターニングポイント(転換点)となるであろう、大きなM&A(合併・買収)を成立させた」と強調。米原子力大手ウェスチングハウス買収に実務責任者としてかかわり、柱の一つである原子力事業を「グローバルに飛躍させた功績者」と評価した。
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世界同時不況が直撃し、急激な市場縮小と業績悪化に苦しむ自動車業界。未曽有の難局でホンダのかじ取りを担うことになったのは、車体設計を中心に四輪車の研究開発に長く従事し、「一言で表現するとタフ」(福井威夫社長)と評される伊東孝紳専務だ。
昨年末に福井社長から就任を打診された時の感想を、「非常に光栄だと思うと同時に、大変になりそうだと感じた。満面の笑みではなかった」と振り返った。「燃費や環境性能に優れた車を求めやすい価格で提供することはホンダの持ち味」と強みを分析した上で、「これをいかにスピードアップするかが最大の責務だ」と抱負を語る。
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2010年の成田、羽田両空港の拡張によって、首都圏の航空機発着容量は国際線を中心に増大する。「航空ビッグバン」と呼ばれる巨大なビジネスチャンスを目前に控え、社長昇格が決まった全日本空輸の伊東信一郎副社長は「国際線こそ成長の柱。アジアを代表する航空会社にする」と意気込みを見せる。
もっとも足元の状況は厳しい。世界同時不況で航空需要は急速に減退。柱である国際線の旅客数は昨年11、12月と2カ月連続して前年同月比2割近くの減少となり、今後、さらに悪化することが避けられそうにない。「力を合わせて克服する」と気を引き締めるが、いばらの道となるのは間違いない。
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東京ガスの鳥原光憲社長はインタビューに応じ、二○○九年度から本格販売する家庭用の燃料電池システム(エネファーム)について、地域密着型営業の新会社を核に事業展開し、先行するオール電化への追い上げを図る考えを示した。主なやりとりは次の通り。
――エネファームの販売戦略は。
○九年度からの三年間を市場形成期と位置付け、年間千台を超える規模で売る。三年後には後継機種を開発し、年間一万台を超える規模を目標に普及に取り組む。今年度までの大規模実証事業で顧客の初期負担は一戸当たり百万円程度だった。価格はこの水準にしたい。
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「近隣の地方銀行とは健全な競争をしていく」――。足利銀行再出発のかじ取りを任された藤沢智頭取。「大仕事であり、引き下がるわけにはいかない」と、地銀が乱立する激戦区、関東地方での生き残りに自信を示す。
債務超過を解消し、四年半に及んだ一時国有化措置から脱したものの、「純資産は千六百億円にとどまり、極めて脆弱(ぜいじゃく)な財務体質からのスタート」。池田憲人前頭取が目指した「靴底を減らす営業」を踏襲し、「顧客の満足度を着実に高める」考えだ。くしくも池田氏とは東北大の同期。固い握手で後事を託されたという。
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三菱UFJ信託銀行の次期社長に岡内欣也専務の就任が九日、正式に決まった。旧三菱信託、旧UFJ信託両行の経営統合から二年七カ月、岡内氏は「私の仕事は、上原治也社長が固めた基盤をベースに発展、成長させることだ」と語る。また、二度のロンドン支店勤務など海外経験が豊富なことから、「率先して各業務の国際化を進めたい」と、海外戦略の強化に意欲を見せる。
上原社長は、岡内氏の人柄を「公平無私で責任感が強い」と評価。さらに、幅広い業務経験などを考慮して後任に指名した。
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「流れは変わってきた。構造改革が必要だ」――。
急成長を続けてきたデンソーの社長に六月就任する加藤宣明専務は、こう言って気を引き締めた。米国での自動車市場の冷え込みや円高、原材料価格の高騰など、減益要因が山積する厳しい環境で経営を引き継ぐ。
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「充実してきた自社開発品を欧米でどう販売していくか。そのために、中期経営計画で何をやっていくかが一番重要」――。
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「これまでの『選択と集中』を見直し、顧客が求めるものを慎重に見極めて事業を展開していく」--。野村証券の次期社長に就任する渡部賢一副社長は、市場シェアの拡大を追求するだけではなく、顧客ニーズに柔軟に対応できる事業構造への転換が急務だと強調する。
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みずほ信託銀行の次期社長に野中隆史みずほ銀行副頭取の就任が正式に決まった。リテール(小口金融)部門のエースとして知られ、みずほフィナンシャルグループ内ではこれまで、みずほ銀行の立場から信託とのシナジー(相乗効果)を模索してきた。今度は信託トップとして、「信託、銀行、証券の垣根を越え、グループのシナジーを発揮したい」と連携強化に知恵を絞る。
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公共事業削減や少子高齢化で、国内のセメント需要は「シュリンク(縮小)していく」と現実を見据える。一方で「海外は成長市場」と、現地生産や販売網の強化などで海外に活路を見いだす考えだ。
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丸紅では勝俣宣夫社長まで四代続けて資材・紙パルプ部門の出身者が社長に就いてきた。営業が強い総合商社のトップに「(入社以来)三十六年間、基本的に財務畑」という朝田照男専務が昇格することには、本人も「青天のへきれき」と驚きを隠さない。
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「医薬品事業では新しいパイプライン(新薬候補物質)がないと市場から去るしかない。素材も同じだ」――。繊維大手、帝人の新社長に決まった大八木成男専務は、ほぼ一貫して医薬医療部門に在籍してきた。同社が創業時から手掛けるレーヨン事業から撤退した一九七一年、「繊維産業は終わったという時代に、新事業のため入社した」と語る。非繊維部門から頭角を現した大八木氏の社長就任は、繊維業界の枠に収まらない現在の帝人の姿を反映している。
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「会社始まって以来の難局であるだけに身が引き締まる想いだ」――。最大の電源である柏崎刈羽原子力発電所の全面停止や二十八年ぶりの最終赤字転落など、未曽有の課題が山積する東京電力。そのかじ取りを、「かみそり」の異名を持つ勝俣恒久社長から託される清水正孝副社長は、先例のない厳しい使命に覚悟を新たにする。
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第一生命保険の斎藤勝利社長はこのほどインタビューに応じ、二○一○年度の実現を目指す相互会社から株式会社への転換と上場の狙いについて語った。斎藤社長は上場から一年後に予定している持ち株会社の設立に関連して、「第一生命には個人保障、個人貯蓄、団体保障、団体年金の四事業がある。いずれ分社化した方が効率的になる」と述べ、持ち株会社の傘下で事業別に分社化していくことも選択肢の一つであるとの考えを明らかにした。
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建材用断熱パネルの不燃性偽装問題で引責辞任する片岡善雄社長(64)からバトンを受ける。顧客の信頼回復が大きな課題。主力のタイヤ事業も含め、ブランドイメージが失墜していることについては「顧客対応をきちっとやることで世間に認めてもらうしかない」と気を引き締める。
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住友信託銀行の次期社長に常陰均取締役兼常務執行役員の就任が決まった。森田豊社長が病床に伏す「非常事態」とはいえ、先輩役員九人を飛び越す抜擢(ばってき)人事は、年功を重んじる銀行界では異例。本人が「過去の経験が当てにならないほど不確実性が高まっている」と分析する激変期に、次の経営のかじ取りを任された。
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「適正な業務執行を通じ、東証だけでなく、日本の資本市場の発展に役立ちたい」--。東証自主規制法人の初代理事長に就任した林正和氏はこう抱負を語る。企業として利益追求の姿勢を強める市場運営会社としての東証をどう監視し、投資家の信頼に応えるか。「市場関係者の声に真剣に耳を傾けることが大切」と表情を引き締める。
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「値上げは力業ではない。いかに消費者、流通に納得してもらうかが大事だ」。一日付で製粉最大手・日清製粉グループ本社のトップに就任した村上一平社長は、価格改定を最重要課題に挙げる。バイオ燃料の普及や新興国の消費拡大を背景に穀物の高騰が続くが、「小麦価格の上昇はいわば環境保全のコストであり、中国など新興国の成長のためのコスト。一企業や業界がすべてを負担する性格のものではない」と理解を求める。
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旧日商岩井・ニチメンの経営統合から丸四年。土橋昭夫社長を支えて進めて来た不良資産の処理などに一応のメドがつき、本格的な攻めのスターター役を担う。「早ければ二○○七年度上期にも経営再建完了を宣言したい」意向だ。
入社年次は土橋社長よりも二年上。若返りには逆行するが、土橋社長は「大切なのは情熱と心身の健康。苦しい時期、加瀬さんの明るく、前向きな人柄に助けられた」と太鼓判を押す。
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四月一日付で日本興亜損害保険社長に就任する兵頭誠副社長はこのほど時事通信のインタビューに応じ、業界で相次いだ保険金不払い問題を受けて「信頼回復と企業価値向上が第一の課題だ」と強調した。そのために「二○○七年度は社員の育成に主眼を置く」と述べ、若手や中堅の技能向上に向け、陣頭指揮を執る意向を示した。
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